調香師の手帖”Iris Blanc'21"

大好きな紫色の花アイリス。

アイリスの根茎に超微量含まれるイロンと名前がついた香気成分は、

パウダリーで赤ちゃんのようなミルキーで甘い香りがします。


イロンを抽出するために7年の年月が必要とされ、香料の王様で金より高い一滴なのだ。


ただ甘いだけでなく、紫色にシルバー色が混じり合ったメタリック香気を表現でき、

約98時間香るのです。

あのナポレオン最初の妻のジョセフィーヌもアイリスの花が大好きだった。

(マリー・アントワネット様も大好き)

ナポレオンの書籍にあった話で、寝不足でなかなか起きないナポレオンを起こすのに困った大臣達が、ジョセフィーヌの下着を彼の鼻に近づけると名前を呼びながら飛び起きた。

と言う逸話があるが、実に興味深い話である。


実は女王様よりナポレオンが、アイリス大好きだと論文にあり驚いている。


イロンの香りは好き嫌いが激しく、自分自身の肌が甘い香りが強い人は嫌いな人が多く、

大好きな人は冷静で体温が低めで肌が無臭に近いことが関係している可能性もあるとか…。


人それぞれに違う香りを放ち、肌から自然に体臭のように変化する。


覚異性体化合物はイロンでアイリスの根茎に微量にあり、

スミレの花とパウダリーを表現できる香りは他にはないのです。


それはとても貴重であります。


自分だけの香り旅を見つけてください。


まこと虫


5mL 8,800円(税込)

30mL 40,700円(税込)

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