調香師の香水手帖 “Iris Blanc'19”
大好きな紫色のアイリス。2018年物は完売しました。
アイリスの根茎に超微量含まれる、イロンと名前がついた香気成分は
パウダリーで赤ちゃんのような、ミルキーで甘い香りがするのだ。
イロンを抽出するために7年の年月が必要とされる、
香料の王様で金より高い一滴なのだ。
ただ甘いだけでなく、紫色にシルバーが混じり合った
メタリックな香気も特長である。
あのナポレオン最初の妻のジョセフィーヌも
アイリスの花が大好きだった。(マリー・アントワネット様も大好き)
ナポレオンの書籍にあった話で、寝不足でかなかな起きない
ナポレオンを起こすのに困った大臣達が、
ジョセフィーヌの下着を鼻に近づけると
名前を呼びながら飛び起きたと言う逸話があるが、
実に興味深い話である。
イロンの香りは好き嫌いが激しい。
私の研究では、自分自身の肌が甘い香りが強い人は嫌いな人が多く、
大好きな人は冷静で体温が低めで
肌が無臭に近いことが関係している可能性もありうると…。
人それぞれに違う香りを放ち、肌から自然に体臭のように変化する、
今世紀最大の香気成分であると考えている。
私は心底このイロンにはまり、もう逃げたくても逃げれない
コイツに人生をかけたと言えるほど大嫌いで大好きなのだ。
進化してます。
自分だけの香り旅を見つけてください。
たくさんないので5mlです。
パルファムミニボトル 5ml 8,000円(税別)
まこと虫
P.S. 発売情報は追ってSNSでご案内します。
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